実装(開発)工程について
システム開発における 「実装・開発フェーズ」 では、詳細設計書に基づいて実際にプログラムを作成し、動作確認を行う工程です。品質の高いソフトウェアを開発するために、設計との整合性やコーディング規約、命名規約の遵守を単体テスト仕様書・コード作成の準備も含めて進めます。
✅ 実装・開発フェーズで実施する主な作業内容
区分 | 内容 |
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1. コーディング(実装) | 詳細設計書に基づき、クラス・モジュール・メソッドをコーディング |
2. 単体テスト仕様書・コード作成 | 各機能・関数単位でのテストケース作成又は、自動テストの場合は、テストコード(xUnit / MSTest など)を作成又は、準備 |
3. ロジック最適化・アルゴリズム実装 | パフォーマンス向上、処理手順の見直し、キャッシュ処理など |
4. 入力チェック・例外処理実装 | 必須チェック・型チェック・業務ルールチェック、try-catch処理 |
5. DBアクセス処理の実装 | SQL文・パラメータ設定、トランザクション処理など |
6. 画面(UI)実装 | 入力画面/一覧画面/編集画面の作成、画面遷移の実装 |
7. 外部連携処理実装 | API/Webサービス/ファイル入出力/メール送信などの外部I/O対応 |
8. 認証・認可機能の組み込み | ログイン処理、アクセス権制御、ユーザー/権限管理など |
9. ログ出力処理の実装 | 操作ログ、エラーログ、トレースログなど(ファイル or DB) |
10. コーディング規約、命名規約遵守チェック | 命名規則、インデント、コメント、例外処理の統一など |
11. セキュリティ処理の実装 | XSS等、セキュリティ、脆弱性に対応した処理の実装 |
12. ビルドとバージョン管理 | Git等によるコミット/マージ、CI/CDパイプラインの整備など |
📦 実装成果物の一例
成果物 | 内容 |
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ソースコード一式(.cs, .aspx, .php など) | 実際に動作するコード資源 |
DBスクリプト(.sql) | テーブル作成、初期データ投入、インデックス作成、ストアード等 |
ビルド済みアプリケーション(.dll, .exe, .war など) | 動作可能なバイナリ形式 |
実装仕様一覧 | 実装した機能と設計書とのマッピング表 |
テスト仕様書(単体テスト用) | テストケース、期待結果、実行ログなど |
コーディングは、個々の独自コーディンはできるだけ排除して保守性を高めるため、規約を守った作成は必須です。又は、1回作成してみて、後で読み返した際に処理がわかないコーディングが多い方がいますが、その辺も排除したいです。当然ですが、ワーニングはすべて排除して作成は完了しましょう。動作させた際に、原因不明なエラーが発生することがあります。
次は、単体テスト工程です。
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