PMBOK第6版とシステム開発工程の関係を理解する⑧
~【全工程】成果物・システム開発工程・PMBOKプロセス対応表~
📘 全工程で作成・管理する成果物一覧
システム開発では、要件定義から運用保守まで工程ごとに成果物が作成されます。
一方で、プロジェクト全体を通して継続的に更新・管理される成果物も存在します。
PMBOK第6版では、これらは主に監視・コントロールや統合マネジメント、コミュニケーションなどの活動として管理されます。
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📋 全工程で作成・管理する成果物
| ドキュメント(成果物) | システム開発工程 | 内容 | 主に関連するPMBOK第6版プロセス | プロセス群 | 主な目的 |
|---|---|---|---|---|---|
| 不具合管理表 | 全工程 | 発生した不具合の内容、原因、影響、対応状況、対応履歴を管理する資料 | 品質コントロール/リスクの監視 | 監視・コントロール | 不具合を一元管理し、品質向上と再発防止を図る |
| 課題管理表 | 全工程 | プロジェクト課題、担当者、期限、対応状況、解決履歴を管理する資料 | プロジェクト作業の監視・コントロール/リスクの監視 | 監視・コントロール | 課題を可視化し、対応漏れや遅延を防止する |
| 進捗管理表 | 全工程 | WBSやスケジュールを基に進捗率、実績、遅延状況を管理する資料 | プロジェクト作業の監視・コントロール/スケジュール・コントロール | 監視・コントロール | プロジェクトの進捗を把握し、計画との差異を管理する |
| WBS(Work Breakdown Structure) | 全工程 | 作業を階層的に分解した一覧。進捗・工数・担当を管理する基盤資料 | WBSの作成 | 計画 | 作業範囲を明確化し、進捗・工数・担当を管理する基盤とする |
| フォルダ構成・命名規則 | 全工程 | ドキュメント・ソース・設定ファイルなどの配置ルール | 品質マネジメント/プロジェクト知識のマネジメント | 実行 | 成果物の保管場所や命名規則を統一し、検索性・保守性を向上させる |
| 各種連絡先一覧 | 全工程 | プロジェクト関係者、利用部門、ベンダー、保守担当などの連絡先一覧 | ステークホルダーの特定/コミュニケーション・マネジメントの計画 | 立上げ・計画 | 関係者との迅速な連絡・情報共有・エスカレーションを可能にする |
💡 全工程で重要なポイント
これらの成果物は、一度作成したら終わりではありません。
プロジェクトの状況に応じて継続的に更新されます。
例えば、
- 不具合管理表 → 新しい不具合が発生するたび更新
- 課題管理表 → 課題発生・解決のたび更新
- WBS → スケジュール変更や作業追加時に更新
- 進捗管理表 → 毎週・毎日の進捗会議で更新
- フォルダ構成 → 成果物追加時に維持
- 連絡先一覧 → メンバー変更時に更新
つまり、全工程を通じて「生きた成果物」として管理されることが重要です。
📌 PMBOK第6版との関係
PMBOK第6版では、これらの成果物は単一の工程だけでなく、プロジェクト全体を支えるマネジメント活動として位置付けられます。
特に関係が深いプロセスは次のとおりです。
- プロジェクト作業の監視・コントロール
- 品質コントロール
- スケジュール・コントロール
- リスクの監視
- WBSの作成
- 品質マネジメント
- プロジェクト知識のマネジメント
- コミュニケーション・マネジメントの計画
- ステークホルダーの特定
これらはプロジェクト全体を通して継続的に実施されるため、特定の工程だけではなく全工程との関係が非常に強い成果物です。
✨ まとめ
システム開発では、工程ごとの成果物だけでなく、プロジェクト全体を支える共通成果物の管理も欠かせません。
PMBOK第6版の観点では、
- 品質
- 進捗
- スケジュール
- リスク
- 課題
- コミュニケーション
- ナレッジ
を継続的に管理することで、プロジェクトの成功につなげます。
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