「ChatGPT×ASP.NETで実現!システム設計書自動生成ツールを開発しました
✅ 導入
「システム設計書の作成に、もっとAIの力を活用できないか?」
そんな発想から、ChatGPTとASP.NETを組み合わせて設計支援ツールを構築しました。
今回はその概要と、実際に動作する画面をご紹介します。開発自体もChatGPTに手伝ってもらい2週間半(実働13日)にて完成しました。サーバ立上げ、証明書対応も実施して、開発規模、開発難易度からすると普通は、感覚的ですが、4名体制で、3か月ぐらいかかるものではないかとは思います。
✅ 背景と目的
システム開発において、設計書の作成は重要ですが、
- 時間がかかる
- 書式が人によってバラつく
- ソースコードから自動生成したい
といった悩みは多くの現場で共通です。
今回構築したツールは、以下を目的としています:
- ChatGPT APIを使って処理フロー図やクラス図などの設計ドキュメントを自動生成
- 作成した設計結果をWordやPDFに出力可能
- 既存コードの内容をAIが解釈し、設計書のテンプレに落とし込む
✅ システムの概要
このツールは、Visual Studio と ASP.NET(C#)をベースに構築し、以下のような画面構成で動作します:
📌 主要画面:
- ダッシュボード(状況サマリ)
- AI質問画面(ChatBot連携)
- システム設計書生成画面(本記事で紹介)
- ベクターデータ管理(RAG用DB最適化含む)
- ログビューア・ユーザー管理機能
- AI-ChatBotにてのシステム利用のサポート機能(RAG利用)
📌 主な機能:
- コードファイルや仕様テキストをアップロード
- ChatGPT API による設計書構造の提案・生成
- PlantUMLコードを使ったフローチャートの自動作成と画像表示
- 出力結果をPDF・Word形式に保存
✅ 実際の画面紹介
以下は、「システム設計書 自動作成」画面の一部です:
🖥️ 指定した設計対象(例:「処理フロー図」)を選び、
🧠 ChatGPTにコード解析・ドキュメント生成を依頼 →
📄 自動的にPlantUML形式のフローを生成 →
🖼️ フローチャートが画像表示され、PDF/Wordで保存も可能
この画面映像では、AI経由の質問返答、RAG(社内資料)経由の質問返答、サンプルモジュール「Logout.aspx.cs」のファイル一覧、処理フロー(チャート形式で一目で把握できるもの)を出力しています。以下のURLからログインが可能です。
当サイトは、こちら(https://office-akita.xyz)から接続できます。要望があれば、ログイン設定をしますので、info@akita-techlab.com に連絡ください。
出力できる詳細設計書のドキュメントは、RAGに登録したモジュールの以下の13種類。
- ファイル一覧:該当モジュール内の利用ファイル一覧
- クラス一覧:該当モジュール内のクラス一覧
- メソッド一覧:該当モジュール内のメソッド一覧
- クラス図:該当モジュール内のクラス図をPlantUMLにて出力
- シーケンス図:該当モジュール内のシーケンス図をPlantUMLにて出力
- ユースケース図:該当モジュール内のユースケース図をPlantUMLにて出力
- 処理フロー図:該当モジュール内の処理フロー図をPlantUMLにて出力
- アクティビティ図:該当モジュール内のアクティビティ図をPlantUMLにて出力
- ER図:該当モジュール内のER図をPlantUMLにて出力
- 機能概要の要約:該当モジュールの機能概要
- 入力と出力の定義:該当モジュールの入力・出力の内容
- テスト仕様書(概要):該当モジュールの単体テスト仕様書の概要
- CRUD図:該当モジュールのCRUD図をPlantUMLにて出力
画面右下では、AI-ChatBot(RAG利用(登録した文書に従い))にて利用をサポートしてくれます。
✅ 技術的なポイント
- フロントエンド:ASP.NET WebForms + Bootstrap
- バックエンド:C# + ChatGPT API(Betalgo SDK使用)
- 画像生成:PlantUML + Java + PNG出力
- ドキュメント出力:iTextSharp(PDF)、OpenXML SDK(Word)
- チャット連携:セッション単位(ユーザ毎)のChatGPTログ保持、RAG対応済
✅ 今後の展望
このツールはまだ進化中で、以下の拡張を予定しています:
- テストケース設計の自動化
- コードレビューコメントの生成
- Git連携によるソース管理との自動同期
✅ まとめ
AI × 開発ドキュメントの世界は、まだまだ発展途上ですが、
実際に業務へ取り入れてみると「面倒だった設計書」が、
“生成可能な資産”に変わる体験が得られます。
今後もこのシステムを磨きつつ、実務に役立つ仕組みへと発展させていきたいと思います。
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