ChatGPTのRAG利用について
ChatGPTでは、自分の登録した情報も交えて検索結果を確認したい要望があるかと思います。その要望に応えるものがRAG(Retrieval-Augmented Generation) です。ChatGPTので各利用形態でのRAGの利用可否・形態を記載します。
💻① ChatGPT(Web, Plus)
項目 | 内容 |
---|---|
RAG利用 | 不可(明示的なRAG不可) |
内容 | Chat履歴に基づく“会話文脈の保持”はされるが、ベクトルDB/RAG的文書検索は不可 |
💻② カスタムGPT(Plus/Team/Enterprise)
項目 | 内容 |
---|---|
RAG利用 | 簡易RAGが可能 |
登録方法 | カスタムGPT作成画面で、「ファイルをアップロード」すると、その中の内容に対して質問できる |
内容 | ベクトル検索(内部的にRAG的処理)をOpenAIが自動で実行(独自のプログラム作成は不要) |
実用例 | 自社ナレッジベース、PDFの中身を理解させた簡易RAG用途に実用的 |
💻③ OpenAI API + 自前RAG構築
項目 | 内容 |
---|---|
RAG利用 | 完全に可能 |
登録方法 | OpenAI API + FAISS / Chroma / Weaviate / Pinecone + LangChain など自由に構築 |
実用例 | 社内QAボット、設計書→応答支援、法務文書チェックなどの業務活用に多い |
💻④ ChatGPT Team / Enterprise
項目 | 内容 |
---|---|
RAG利用 | カスタムGPTレベルのRAG |
実用例 | 管理者がファイル/データソース登録 → 全員が共通のナレッジを元に質問できる |
💻RAGの本格運用に向くのは?
利用形態 | RAG活用度 | 自由度 | 運用例向き |
---|---|---|---|
① ChatGPT Plus(Web) | × | × | ー |
② カスタムGPT | △ | △ | 1人での少量ドキュメントの検索 ナレッジのリンクを渡して別の方へ共有可能 |
③ API + 自前構築 | ◎ | ◎ | 実運用向き |
④ Enterprise / Team | ◎ | ○ | 複数メンバでのナレッジ共有 |
RAGは、C#(ASP.NET)でOpenAI API + 自前RAG構築を作成していますので、次回以降にサンプルにて説明をします。
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