開発者を目指す方へのASP.NET

ASP.NETのWEB公開手順について

ASP.NETのプログラムが作成が終わりましたら、次はサーバ公開です。以下の手順を実施して、皆さんにサイトを見てもらうことが可能です。自PCのローカル環境にてまずは公開かとは思いますので、http://localhostにて実行して、自分が作成した画面を確認できます。環境は、IIS（インターネット インフォメーション サービス） を利用する前提です。

💻 STEP 1： 必要な準備

▸ サーバー側（本番環境）の要件

要件詳細
Windows Server または Windows 10/11 ProIISが利用できる環境要。Windows 10/11 Homeエディションは、不可です。
IIS（Webサーバー）ASP.NETのwebサーバ
.NET Framework使用しているプロジェクトのバージョンに合わせる（Visual Studio2022にてプログラムを作成時に利用したもの：.NET 4.8等）

💻STEP 2：アプリケーションのビルドと公開（Visual Studio）

▸Webアプリケーションの「公開」方法

  1. Visual Studioでプロジェクトを開く
  2. メニューから「ビルド → 発行」を選択
  3. 「フォルダーに発行」を選ぶ
  4. 出力先フォルダを指定（例：C:\CustomerManager\App）
  5. 「発行」ボタンでビルド＋出力完了

💻STEP 3： IISにアプリケーションを登録

▸手順

  1. IISマネージャーを起動
  2. 左メニューの「サイト」を右クリック → 「Webサイトの追加」
  3. 各項目を入力：
    • サイト名：CustomerManager等
    • 物理パス：C:\CustomerManager\App
    • ポート番号：80（または任意）
  4. バインディングを確認し「OK」

💻STEP 4： ASP.NETとアプリケーションプールの設定

  • アプリケーションプールは「.NET v4.0」で「統合モード」
  • 必要に応じて「32bit アプリを有効化」（設定 → 詳細設定）

💻STEP 5：データベース接続の設定

  • Web.config の <connectionStrings> に本番DBの接続文字列を記載
  • SQL Serverが別サーバーにある場合はTCP接続が許可されている必要があります
✨ 前章の「環境構築その２　SQLSERVERにて忘れていました。」にも設定方法が書いてあります。
	<connectionStrings>
		<add name="ConnStr" connectionString="Data Source=OFFICEAKITA002\SQLEXPRESS;Initial Catalog=CustomerMgmt_Dev_C;User ID=sa;Password=sapass;" providerName="System.Data.SqlClient" />
	</connectionStrings>

💻STEP 6：ブラウザでアクセス確認

  • ローカル又は、サーバ名が決まっている場合に合わせ、それぞれのurlを入力して確認してください。

http://localhost/ （ローカル環境の場合）
http://<サーバー名またはIP>/　（外部環境構築済の場合）

次回は、実際のサンプルソースを提示します。

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